FC2ブログ
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.-- 
餡餅さま宅「AM 5:50」さまにてカウンターフリリク企画があり、リクエストいたしました。
リク内容は「カツマリ裏で、非番でカーツさんの仕事場にお手伝いにきた教官。」

つづきに、餡餅さま作、教官の可愛さがハンパないカツマリ小説です☆
裏作品です、閲覧の際はご注意くださいね。


待たない





そんなに楽しいのだろうか。

カーツは目の前の無駄に身長の高い男 すなわちマリクを見て思った。

今日は非番だから仕事の手伝いをする、と突然押しかけてきて 書類を整理したり部屋を片付けたり掃除を始めたりお茶を汲んだり やっていることはほぼ雑用か、それか秘書、もしくは押しかけ女房のような行動で、それをとても機嫌よさそうにやっている。

心なしか少しくすんだ色の金毛が楽しげにぴよぴよと揺れている様にも見える。
ライトの明かりがそれに反射して、少し太陽のような輝きをイメージさせた

自分も仕事をしているために全て目の端で捉えたところでの感想だが、しかしそれでも有り余るほどの幸福感が彼の全身から滲み出していて

そんな様子がどうしてかよくわからなかったので思わずはたきを持って本棚を掃除する彼に声に出して聞いてみる


「そんなに、楽しいか?」


思ったことをそのまま言葉に出してみると少し棘があるような聞き方になってしまったかもしれないことに気がついて小さく後悔したが、しかし直後にマリクの日の光のような眩しい笑顔が返ってきたのを見て(多分意識せずともそんな表情になっているのだろう)そんな細かなところまで気がいかなかったかと考え直す

彼はというと相変わらずの鼻歌でも歌いだしそうな上機嫌で首をこくりと縦に振ると掃除道具をふりふり返事をした

綿ぼこりがはたきに沢山付いている そんなに掃除してなかったのか…と気がそれそうになったのも、その本はそこじゃないと思ったのも全て含めてそのふりふりする姿はなんとなく目を引くものがあった。
魅力的な意味で。


「楽しいぞ。近頃仕事仕事で中々会えなかったのもあるが、お前の仕事を手伝うことができるんだ、これ以上嬉しいことなどないだろ?」

「だろ、と言われても私にはわからん」


ただ、自分のことをとても好いてくれているのはよくわかる。
上機嫌の理由が自分と一緒に仕事をできる、というものなのだと思うと彼の考え方は完全にわからないまでもなんだか少し 嬉しい。

照れているのかなんとなく目を合わせるのが恥ずかしくてふい、と逸らすとマリクが短く笑う声が聞こえた


「まあぶっちゃけて言うと仕事を一緒にできるのよりも…その、お前と一緒にいられることが一番嬉しい…というか、」


…え?

彼の言葉が一瞬聞いたことのない言葉のように聞こえた。
数秒して理解する、今「一緒にいられることが嬉しい」と言ったのか

驚きが先ほどの照れを大きく上回り目が見開かれる
マリクが片付けたおかげで必要最低限の書物しか積まれていない机は実にすっきりとしていて、視界には事欠かないスペースを保持していた

そこから直線状に立っている彼の顔をしっかりと捉えて何を考えるともなしにじいっと見つめると今度は彼が照れたように耳まで紅く染めて、それと恥ずかしそうに笑って目を背ける

顔ごと横に向けてすぐさま逃げるように掃除に戻ったが所詮は室内の掃除だ、顔を少し動かせば見えない範囲にいるわけではない

自分の言ったことを少し後悔しているのか、ついさっきよりもあわただしくちょろちょろと動き回って掃除を続ける背中を見続けているとどうも胸の奥底からうずうずとするような感情が渦巻いているということに気がつく

行動に移すとしたら「抱きしめたい」とか「キスしたい」とかそういう、相手をもっと満たしてやれるような それと自分を満たすようなものばかりが挙がってきて そればかり考えているとどんどん過激な考えへと移行していく

目を通していた書類の内容は頭からすべてすっぱ抜けてしまった
代わりにあのかわいらしい生き物をどうしてやろうかという考えでいっぱいになる


「マリク」


これ以上頭に入らないものを続けていたって意味がないか。
そう諦めた時には彼の名前を呼んでいた

なんだ?と振り返り見せた顔がまだ少し赤いのをみて純粋に「可愛い」と自分よりでかい男を認識した脳が、どうにも信じられない
椅子から腰を上げ、本棚の掃除をする彼の前まで足を進め そしてどんどん間合いを詰める


「お、おいおいどうした」


もうそれ以上進んだらぶつかるぞ、とマリクは背中を本棚に預ける
それでもまだ間合いを詰めると二人の距離はほんの数センチになった

ぴたりと体をくっつけるような体勢に困ったような表情を見せてはたきを振る姿がまるで、今悪いことをしているみたいで それでもどこか照れたようなところがあるのを見せられるととめられるはずもない

首筋に唇を寄せて、優しく吸うと艶っぽい声が小さく漏れるのが聞こえて、少しキツクすうとそこに赤い模様が落ちた

さした抵抗もなく、愛しむように優しく触れると軽く息が乱れてきているのがわかりもっと声が聞きたいと上着を肌蹴させる


「あ、ま、まてカーツ…っ」

「どうした、嫌か?」


その割には抵抗しない、と言って見上げると目元に朱が走っているのが見えて気持ちに拍車をかける
嫌だといってもとめられそうにはない

その問いにマリクは頭を軽く横に振って「そうじゃなくて」という
本棚に密接していたから後ろに撫で付けた髪がくしゃりと崩れ乱れた


「仕事中だぞ、いいのか?」

「…仕事中なら駄目なのか」

「あ、いや…お前いつも仕事中だから駄目だっていうから…」


と、目を逸らす
どうやらいつもとパターンが違うから戸惑っているらしく、言葉がさまよっているように聞こえる
そんなこともお構いなしに上着にかけた手を進めると少しひっくり返った声が頭上から降ってきた

ふん…とため息のようななんともいえない声を出してもう一度見上げると目を合わせもしない
衝動的に、がぶ と鼻の頭を噛んでみるとびっくりしたように体がはねてそれが目を喜ばせた


「な、なんだいきなり!」

「…休憩中なら問題ないだろう。手、どけろ」

「え…ちょ、ま…本当にここでするつもりなのか」


顔を赤くして、今度はしっかりと目を合わせる
髪色に近い瞳の色がゆらゆらとガラスだまに入った液体のように揺れて、それがさらに気持ちを掻き立てる
全て無意識でやっていることなのだろうか それならばとても、タチが悪い

ここでする、という意思表示をするかのように彼の足の間に膝をわって入れると軽く反応したそこをぐいと軽く押して刺激を与える
すると突然のことに息を詰めるような声が漏れ出した


「ここはもう反応し始めている。お前は、耐えられるのか?」

「ぁ…のな…っ、お前がこんなことするから…っんぁ、あっ!ま、まて!」

「待たない」


言葉の通り服の前を開き、手を肌に触れさせる
声が漏れるのが恥ずかしそうで、それが見ていて楽しいからわざと膝でぐりぐりと刺激を与え続けるとうっすらと涙を浮かべて名前をなんども呼ばれた

軽く引き離すように肩を掴んだ力の入っていない手を、手首を掴んで本棚に押し付けるとガタンと背後がぐらつく

綺麗に整理された本は落ちてこなかったが、かわりに刺激に立っているのが耐えられなくなったのかマリクの腰がずるずると落ちてきて目線が同じ高さになった


「ひっあ、ぁ、かーつ…っ!ん、ぁ、かーつっ」


胸の突起を押しつぶすようにするとかくんっと一気に力が抜けていくのがわかる
耐えるようにつむった眼をどうにかして薄くひらくと目尻にたまった涙が朱と交わって、見るものを惑わせる

久々だったから本当に立っていられないくらいなのか、片腕を首に回して何度も名前を呼ばれるとわずかながらに残っていた理性さえ取り払われそうで
好きで、たまらない

声を耐えるためなのか、それとも誘っているのか自ら唇をよせられてもうどうしていいのか
余裕などあるわけがない

しかしどこか冷静な頭が彼を攻めることを忘れない
膝ではなく、ズボンをずらして下着をずらし そこから手袋を外した手で直接触れてやると濡れた感触が手に伝わった

包み込むようにしただけで体が大きくはねあがり、苦しそうな呼吸を止めてしまいそうなほど深く口付ける


「んっ…ふぅ、ん、んぅ…!」


舌を絡ませていようと直接的な刺激が声を上げさせて、口と口の間からくぐもった音を発する
息継ぎに口を離しても無理に出てくるような抑えられないそれが満足に呼吸をさせてくれない
そんな状況で、力ない体勢が辛くてしがみついた腕にぐっと力を入れてカーツにもたれかかるようにするとくしゃくしゃに乱れた髪が本棚から離れてそれは黒髪の横に並んだ

補色よりも目立つ色合いが交わり、そして自然に溶け合う
濡れた音が鳴り響き、二人の衣服が擦れ合う音が小さく、はっきりと聞こえる


「ふぁ、あ、も…っあぅ、…も、む、り…!」

「もう少しか。随分と早いな、状況に興奮してるのか?」


自分でそういう風にしておきながら軽く笑って言うと喘ぎながらの抗議が耳に直接、いや脳に直接響くように聞こえる


「おまえ、が…っぁ、全部わる…っんゃあ!」


遮るように、ぐち!と強く擦ると不意をつかれたようなひときわ高く大きな声が響いた
別に部屋に鍵がかかっているわけでも、外に人がいないわけでもないから聞こえたかもしれない
それでも手を止めずにねぶるように攻めると先ほどの声が恥ずかしかったのか、小さく抑える努力を見せている


「今ので外に聞こえたかもしれないな。どうする」


軽く笑って少し、強弱を強くすると回した腕の力が強くなった
もう、すぐか とトドメをさすように先を強く押すと今までで一番高い声を上げる


「どうする、じゃ、な、ふ、ぁあ!」


本当に外に人間がいたら筒抜けかもしれない
声を聞かせるのは勿体ないが、こんなところでとめるのだっていかがなものか
無理に理由をこじつけて そして最後の一撃を与える


「ぁ、や、も…っん!んァあっ!―――ッ!」


声にならない声を上げて、駆け巡る吐精感を全身に感じながら 果てた

眩暈 とは違う、現実と夢のハザマにいるようなふわふわした感覚

熱が体から抜けていってぐったりと体をカーツにあずけると、肌蹴たところが直接彼の服の布の感触を覚える

息を整え全ての状況を一度整理すべく下を見る
いつの間にか外していたカーツの手袋が床に落ちていて、代わりにあらわになった手のひらには自分の吐き出したものが白くべったりと付いている


「はあ…」


深く息をはいて上をみると照明が最初と同じように自分を照らしつけていて、先ほどの感覚はやはり意識を失うか失わないかの電灯を必死で切らないための自分の踏ん張りだったのかと思う

これ以上は流石に、とカーツの体から自分の体を離そうと顔を戻した時
カーツの手にあるのには違和感を覚える道具が彼の目に入った


「…カーツ…その、それ、は…」


棒状の先に、掃除に使うヒラヒラが付いている
先ほどまでマリクが握っていたはずのものがない

彼の持っているものがそれにとても近い というか、それだ
いやな予感がする 表情が引きつった

答えよう、と上を向いてじ とマリクを深い緑色の瞳が捉えた


「はたきだな。…ついでなのでたまには嗜好を変えてみるのもどうだ」


嗜好って


はたきの柄を弄ぶようにくるくると回す。


嗜好って…?

あることが、一瞬脳をよぎってそれを捨てようとする
多分マリクが考えていることとカーツが考えていることは一致している

けれどもそれを楽しいと思っているかどうかは、別だ


「ちょっとまて、まて!こればっかりは、い、いや、待て!」

「何度も言わせるな」


そういって言葉を区切り、 彼はふうと一息はいた
そしてあまり見せない笑顔を向けて本日二度目の言葉を述べた


「待たない」


う、うそだぁぁぁあああ!と、叫ぶ声は誰にも届かなかった

その後、あまり着崩れていない服を軽く直すカーツと隅っこの方でさめざめとなくマリクの姿が見られたそうだがどうしてなのか知っているものも、二人以外誰もいない



餡餅さま、ステキ小説をありがとうございました!
初展示<20100715>

2013.02.06 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。